病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

チビサクラコガネ Anomala schönteldti

分類

コウチュウ目(鞘翅目)コガネムシ科

形態・特徴

ふ化幼虫は体長約2mm、終齢幼虫は体長17~20mmで乳白色。芝の根部を食害する。
成虫は体長9~12 mmで体は黄褐色、背面は銅~緑の金属光沢を有し、短卵型である。

  • チビサクラコガネ成虫
    チビサクラコガネ成虫
  • チビサクラコガネのラスター(幼虫の尾部の毛)
    チビサクラコガネのラスター
    (幼虫の尾部の毛)
生態・発生消長
  • 年1回の発生で成虫は6月中旬~8月中旬発生であるが、ピークは6月中旬である。
  • 比較的排水の良い海岸砂土、砂上土地帯に好んで生息する。
  • 成虫は夜行性で、19時~22時に飛翔・交尾を行うため、本種の発生に全く気付かず大発生を招くことがある。
  • 幼虫はコウライシバなどをよく食害し、摂食の旺盛な3齢幼虫の発生する8上旬~9月上旬には芝に甚大な被害を与える。
  • 幼虫で越冬する。
  • ティーイングエリア法面被害
    ティーイングエリア法面被害
  • 食害された細根(上)と健全な細根(下)
    食害された細根(上)と健全な細根(下)
防除方法のご提案

幼虫発生初期に殺虫剤を散布する。
チビサクラコガネの防除方法