病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

雑草

ヒメクグ Cyperus brevifolia (Rottb.) Hassk. var. leiolepis (Franch. Et Sav.) T.Koyama カヤツリグサ科

ハマスゲ Cyperus rotundus L. カヤツリグサ科

分類

多年生カヤツリグサ科(カヤツリグサ属)

生態・特徴
分布
北海道~九州
形態
ヒメクグは芝草と形態が似ており、根茎をつくり各節から茎が出る。葉は細い線形で柔らかく光沢があり、茎を折ると甘い香りがする。花序は小穂が密生して球状となる。近年ではSU剤低感受性ヒメクグの発生が報告されている。
ハマスゲはヒメクグと似ているが、数本の花柄に線形の小穂がつくため区別がつく。
繁殖器官
(ヒメクグ)種子・根茎
(ハマスゲ)種子・塊茎
発生場所
ヒメクグは道端、畦畔などで発生する。ハマスゲは道端、空き地、畑地、河原などで発生する。
ヒメクグおよびハマスゲはゴルフ場ではフェアウェイ、ラフで発生する。
  • ヒメクグ
    ヒメクグ
  • ヒメクグの花序
    ヒメクグの花序
  • ハマスゲ
    ハマスゲ
  • ハマスゲの花序
    ハマスゲの花序
発生消長

ヒメクグの発生消長
※地域により発生時期が異なる。

防除方法のご提案
排水性を良くする
湿地に発生しやすい雑草であるため、排水を良くすることで発生を防ぐ。
発生前に土壌処理剤を散布し、発生後に茎葉処理剤を散布する
刈込をしても根茎や塊茎が地中に残るため耕種的な防除は困難であるため、発生させないことが大事。発生前に土壌処理剤を散布して発生を防ぐ。
ただし、SU剤低感受性ヒメクグに対してSU系統の除草剤を散布しても効果が低いため、SU剤低感受性ヒメクグにはSU剤以外の除草剤を使用する。
発生後は茎葉処理剤を散布し、種子をつくる前に防除する。
弊社のおすすめ防除剤

雑草発生前の有効剤・土壌処理剤

雑草発生後の有効剤・茎葉処理剤