病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

ウスチャコガネ Phyllopertha diversa

分類

コウチュウ目(鞘翅目)コガネムシ科

形態・特徴

ふ化幼虫は体長約3.5mm、終齢幼虫は体長15~18mmで乳白色。芝の根部を食害する。
成虫は体長9~12mm、前翅が黄褐色あるいは茶褐色、それ以外の部位は黒色で扁平である。触覚の先端3節が前方に伸長しており、特に雄はよく発達する。成虫による芝への直接的な被害はないが、人に不快感を与える不快害虫となる。

  • ウスチャコガネ成虫
    ウスチャコガネ成虫
  • ウスチャコガネのラスター(幼虫の尾部の毛)
    ウスチャコガネのラスター
    (幼虫の尾部の毛)
生態・発生消長
  • 年1回の発生で成虫は4月下旬~5月中旬頃地上に出現する。
  • 成虫は昼行性で晴天の日の10~14時頃、芝草上を低く飛翔する。
  • 幼虫はノシバやコウライシバなどをよく食害し、摂食の旺盛な3齢幼虫の発生する9~10月頃はバンカー回り、フェアウェイ、ティーイングエリア、グリーン等に被害を発生させ、翌年の芽出しにも影響を与える可能性がある。
防除方法のご提案

幼虫発生初期に殺虫剤を散布する。
ウスチャコガネの防除方法