病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

セマダラコガネ Blitopertha orientalis

分類

コウチュウ目(鞘翅目)コガネムシ科

形態・特徴

ふ化幼虫は体長約4mm、終齢幼虫は体長20~25mmで乳白色。芝の根部を食害する。
成虫の体は卵型で8~13.5mm、黄褐色で前翅にマダラ状の斑紋をもつが、紋様は変化・変異に富む。成虫は広葉樹や各種植物の葉や花を食害する。
1980年代前半までは、ゴルフ場においてそれほど重要とされてなかったが、1990年以降に本種の発生量が増加し、それに伴い被害の報告も多くなっている。

  • セマダラコガネ成虫
    セマダラコガネ成虫
  • セマダラコガネのラスター(幼虫の尾部の毛)
    セマダラコガネのラスター
    (幼虫の尾部の毛)
生態・発生消長
  • 年1回の発生で成虫は6月下旬~8月上旬に発生する。
  • 成虫は昼行性で、4時~16時に盛んに飛翔・交尾を行うが、一部夜間に活動する個体もいる。
  • 幼虫はコウライシバやベントグラスなどをよく食害し、摂食の旺盛な3齢幼虫の発生する8下旬~9月下旬にバンカー周り、ティーイングエリア、グリーン上などで被害を発生させる。
  • 幼虫で越冬する。
防除方法のご提案

幼虫発生初期に殺虫剤を散布する。
セマダラコガネの防除方法