病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

ヒメコガネ Anomala rufocuprea

分類

コウチュウ目(鞘翅目)コガネムシ科

形態・特徴

ふ化幼虫は体長約4mm、終齢幼虫は体長約25mmで乳白色。芝の根部を食害する。
成虫の体は卵型、体長は13~16mm、全体が金属緑色だが、色彩は変異が大きい。
成虫は雑食性で古くから農業害虫として知られている。ゴルフ場では成虫の餌植物が豊富に存在するため、幼虫による芝草の被害が目立つ。

  • ヒメコガネ
    ヒメコガネ
  • ヒメコガネのラスター(幼虫の尾部の毛)
    ヒメコガネのラスター
    (幼虫の尾部の毛)
生態・発生消長
  • 年1回の発生で成虫は7月中旬~8月下旬、9月上~下旬の2山型の発生を示す。
  • 成虫は日中に餌植物上で盛んに摂食・交尾し、夜間は活発に飛行する。雌成虫は交尾後地中に潜って産卵する。
  • 幼虫はコウライシバやノシバなどをよく食害し、排水の良いフェアウェイ、ティーイングエリア、バンカー回りで9月上旬~10月下旬、翌年4月上旬~5月下旬にかけて被害が発生する。
  • 幼虫で越冬する。
防除方法のご提案

幼虫発生初期に殺虫剤を散布する。
ヒメコガネの防除方法