病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

病害

雪腐病

発生草種

ベントグラス、その他寒地型芝草

病原菌

雪腐小粒菌核病(褐色小粒菌核病):Typhula incarnata
雪腐小粒菌核病(黒色小粒菌核病):T.ishikariensis
紅色雪腐病:Microdochium nivale
褐色雪腐病:Pythium vanterpooliiP. volutumP. iwayamaiP. paddicumPythium spp.
雪腐大粒菌核病:Sclerotinia borealis

発生消長

積雪下~融雪直後

生態・特徴

融雪直後にパッチとなって発生する病害を雪腐病と総称する。雪腐小粒菌核病の発生が最も多く、次いで、紅色雪腐病、褐色雪腐病が発生する。雪腐大粒菌核病の発生は比較的少ない。しかし、発生菌種は積雪量・根雪期間・土壌条件等により異なる。激発すると回復までに1ヶ月以上必要である。紅色雪腐病の場合、非積雪地帯においても発生し、フザリウムパッチと俗称される。

  • ベントグラスの褐色小粒菌核病
    ベントグラスの褐色小粒菌核病
  • ブルーグラスの褐色小粒菌核病
    ブルーグラスの褐色小粒菌核病
  • ブルーグラスの紅色雪腐病
    ブルーグラスの紅色雪腐病
防除方法のご提案

根雪前に薬剤を散布する必要がある。春期に発病が確認されてからでは効果はほとんどない。
防除方法のご提案/雪腐病