病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

雑草

スズメノヒエ Paspalum thunbergii Kunth ex Steud. イネ科

シマスズメノヒエ Paspalum dilatatum Poir. イネ科

分類

多年生イネ科(スズメノヒエ属)

生態・特徴
分布
関東以西
形態
芝地ではスズメノヒエとシマスズメノヒエが主に問題となっている。
在来種のスズメノヒエは茎が地際で分枝し、直立または匍匐して大きな株となる。葉と葉鞘には白色の毛が密生し、葉は根元から出て線形となる。小穂は楕円状円形。
シマスズメノヒエは南アメリカ原産の帰化植物であり、スズメノヒエと同様に株化するが、葉に毛がなく基部に長い毛がある。小穂は卵形で、葯と柱頭ともに濃紫色でスズメノヒエと区別できる。
繁殖器官
種子・根茎
発生場所
道端、畦畔などで発生する。
ゴルフ場では主にフェアウェイ、ラフで発生する。
  • スズメノヒエ
    スズメノヒエ
  • シマスズメノヒエ
    シマスズメノヒエ
発生消長

スズメノヒエの発生消長
※地域により発生時期が異なる。

防除方法のご提案
発生前に土壌処理剤を散布する
スズメノヒエ類は横に這うように広がるため刈込に強く、耕種的防除では除草することが困難である。発生前に土壌処理剤を散布し発生を防ぐことが望ましい。
発生後は株が大きくなる前に茎葉処理剤で除草する
株化した多年生雑草は除草剤が効きにくくなるため、生育初期までに茎葉処理剤を散布し、株が大きくなる前に除草する。茎葉処理剤は春~秋にかけて2、3回散布することが望ましい。
大型化した株は複数年かけて茎葉処理剤で除草する
大型化したスズメノヒエ類は除草剤が効きにくくなるため、1年で除草することができないことがある。大型化した株は複数年かけて茎葉処理剤を処理する。
結実させない
種子を生産させないよう、出穂時期までに防除する。
弊社のおすすめ防除剤

雑草発生後の有効剤・茎葉処理剤