病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

ミミズの糞塚 Pheretima sp.

分類

環形動物門貧毛網フトミミズ科

形態・特徴

芝地で糞塚を作るミミズ類は主にフトミミズ科に属する。
体長や体色は種によって異なるが、おおむね40~150mmで赤褐色~茶褐色。
体は多数の節で形成される。雌雄同体。
ミミズは直接芝を加害しないが、芝生上に糞塚を形成して美観を損ねたりプレイの妨げとなることで問題となる。

  • ミミズの糞塚
    ミミズの糞塚
  • フトミミズ科の一種
    フトミミズ科の一種
生態・発生消長
  • ミミズは、日中は生息孔に潜み活発に活動しないが、夜間(特に日没直後や夜明け直前)は盛んに活動し、尾端を生息孔から出して、地表に糞を排出して芝草上に糞塚を形成する。
  • フツウミミズ(フトミミズ科)は10~11月土壌中に産卵し3~4月頃孵化する。孵化した個体は8~9月頃までに成体となる。その後、交尾を行い11月頃までに産卵して死亡する。このようなライフサイクルをおくる年1化性のものが普通である。
  • 被害は、春先から梅雨期と9~10月の秋季に多く、特に排水の悪い芝草地でみられる。
防除方法のご提案

糞塚の形成が観察されたら、防除剤を散布する。
ミミズは夜行性のため、夕方以降の散布が特に有効である。
ミミズの糞塚の防除方法
糞塚形成時期と推奨される薬剤防除時期

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