病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

タマナヤガ Agrotis ipsilon

分類

チョウ目(鱗翅目)ヤガ科

形態・特徴

ふ化幼虫は灰黒色、体長約1mmで短毛に覆われる。齢期の進行とともに体が褐色をおび、終齢幼虫の体長は約45mmとなる。3齢以降の幼虫は、深さ5~10cmの食入孔をつくる。昼間は食入孔に潜み、夜間に食入孔を中心とした円形状に芝を食害する。
成虫は体長19~24mmで、前翅は褐色味が強く、黒線に縁どられた紋を呈する。

  • タマナヤガ成虫
    タマナヤガ成虫
  • タマナヤガ幼虫
    タマナヤガ幼虫
生態・発生消長
  • 年3回発生で成虫は5月中旬、7月中旬、9月上旬を中心に発生する。
  • 成虫は夜行性で、夜間の芝草上で盛んに交尾・産卵する。成虫の寿命は約2週間。
  • 幼虫は主にベントグリーンを食害し、食入孔を中心とした4cm程度のディポット跡状の被害が現れる。
  • 幼虫で越冬するが、東北地方では越冬が困難であるとされ、北関東から東北へ移動してきた個体によって被害が発生するといわれている。
  • タマナヤガ食害痕
    タマナヤガ食害痕
  • タマナヤガ卵
    タマナヤガ卵
防除方法のご提案

幼虫発生初期に殺虫剤を散布する。
薬剤を幼虫に直接接触させる場合、幼虫が生息孔の出口付近に移動する、夕方の散布が有効である。
タマナヤガの防除方法

弊社のおすすめ防除剤

幼虫防除