病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

シバツトガ Pediasia teterrellus

分類

チョウ目(鱗翅目)メイガ科

形態・特徴

ふ化幼虫の体長は約1mmで短毛に覆われており、終齢幼虫の体長は約20mm。暗褐色。2齢幼虫以降は土粒や芝かすで苞(つと)をつくり、その中で生活しながら芝を食害する。
成虫は8~9mmで、前翅に灰褐色を呈するがはっきりとした斑紋はない。

  • シバツトガ成虫
    シバツトガ成虫
  • シバツトガ幼虫
    シバツトガ幼虫
生態・発生消長
  • 高温・乾燥を好む。
  • 年3回発生で成虫は5月中旬~下旬、7月中旬、9月上旬を中心に発生する。
  • 成虫は夜行性で、20~21時を中心として盛んに飛び回り、交尾・産卵する。
  • 幼虫はコウライシバやベントグラスなどを好んで食害し、密度の高まる3化期に甚大な被害を与える。
  • グリーン上 に苞を作る被害が顕著だがフェアウェイなどの生育不良の原因にもなる。
  • シバツトガの被害
    シバツトガの被害
  • シバツトガの苞
    シバツトガの苞
防除方法のご提案

幼虫の発生密度が高まる前に殺虫剤を散布し、密度上昇を抑える。
シバツトガの防除方法