病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

チガヤシロオカイガラムシ Antonina graminis

分類

カメムシ目(半翅目)コナカイガラムシ科

形態・特徴

ふ化幼虫は体長0.5~0.6mmで、乳白色。芝草上を活発に動き回る。2齢になると脚は退化してランナーの節々に定着し、尾部から白いろう状のワックスをだして体表につけはじめる。
成虫は暗紫色の袋状で、体全体がワックスで覆われる。成虫の体長は2~4mm。国内では、ノシバ、コウライシバ、バミューダグラスなどに寄生・吸汁する。本虫による芝の被害は、乾燥害によく似る。

  • チガヤシロオカイガラムシ
    チガヤシロオカイガラムシ
生態・発生消長
  • バンカー回りなど、排水の良いラフやフェアウェイに好んで定着する。
  • 幼虫は6月上旬~7月中旬、8月下旬~9月中旬の2回発生する。
  • 雌の体内で卵を孵す卵胎生で、交尾をせず単為生殖する。本虫の雄はまだ見つかっていない。
  • 1齢幼虫
    1齢幼虫
  • カイガラムシの成長段階
    カイガラムシの成長段階
  • 吸汁により衰退したノシバ
    吸汁により衰退したノシバ
  • 吸汁により黄化したノシバ
    吸汁により黄化したノシバ
防除方法のご提案

成虫はワックスで覆われており薬剤による防除は困難なため、幼虫発生期に薬剤を散布する。
チガヤシロオカイガラムシの防除方法

弊社のおすすめ防除剤