病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

病害

フェアリーリング病

発生草種

ベントグラス、その他寒地型芝草、日本芝、バミューダグラスなど

病原菌

ホコリタケ類、コウムラサキシメジ、シバフタケ、キコガサタケなど担子菌類(キノコ)

発生消長

春~秋季に発生する。

生態・特徴

パッチの形状はキノコの種類によって異なるが、一般的に直径数10cm~数mのリング状で濃緑色を呈するものが多く、高温時には枯死帯が発生する。また、子実体(キノコ)を生じることもある。地下10~15cmに撥水性の菌叢を発達させ、水分が芝草根圏に到達しにくくなり枯死に至ると考えられている。また、菌が産出する生理活性物質が濃緑化に関係しているとする説もある。未熟な有機質の混入が多い土壌で発生しやすい。

  • コウライシバ(グリーン)のフェアリーリング病
    コウライシバ(グリーン)の
    フェアリーリング病
  • ベントグラス(グリーン)のフェアリーリング病(濃緑色のパッチ)
    ベントグラス(グリーン)の
    フェアリーリング病(濃緑色のパッチ)
  • ベントグラス(グリーン)のフェアリーリング病(枯死帯を伴うパッチ)
    ベントグラス(グリーン)の
    フェアリーリング病(枯死帯を伴うパッチ)
  • チビホコリタケの子実体
    チビホコリタケの子実体
     
防除方法のご提案

発生前の予防散布。病原菌によっては土壌深くまで生息しているので、土壌浸透剤の併用やエアレーションに合わせた薬剤散布も有効。
防除方法のご提案/フェアリーリング病