病害虫・雑草図鑑病害虫・雑草図鑑

害虫

マツノザイセンチュウ Bursaphelenchus xylophilus

分類

線形動物門 双腺綱 ヨウセンチュウ目(葉線虫目) アフェレンクス科

分布

北アメリカ原産、北海道を除く全国に分布。
発生限界温度10℃とされている。

形態・特徴

体長0.6~1.0㎜

  • マツノザイセンチュウ
    マツノザイセンチュウ
生態・発生消長
  • ほとんどの松枯れの主原因。
  • 日本ではアカマツ、クロマツ、リュウキュウマツに寄生する。マツノマダラカミキリ等の成虫により伝搬する。
  • カミキリが付けた傷口からマツの樹体内へ侵入し,主に樹脂道を移動し繁殖する。
  • 一世代4~5日(25℃)、1回に80~100個産卵するため、1対の雌雄から15日後には26万頭にまで増殖するといわれる。
防除方法

マツノザイセンチュウが感染した松への治療薬・資材はありません。
マツノザイセンチュウの松への感染を防ぐ予防対策が重要です。
 ①媒介者(感染源)であるマツノマダラカミキリ等の防除を行う。(殺虫剤散布、感染・枯損木の伐倒駆除など)
 ②感染前(冬季)にセンチュウ予防剤の処理を行う。(松枯れ予防樹幹注入剤)

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