製品情報
除草剤 / 農林水産省登録 第14676号
石原ザイトロンTMアミン液剤
種類名 |
トリクロピル液剤 |
物理的化学的性状 |
暗褐色水溶性液体 |
有効成分 |
トリクロピル 44.0% |
その他の成分 |
水等 56.0% |
毒性 |
普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
包装 |
芝用:1L×10 本
林地・緑地管理用:500mL×20 本 |
有効年限 |
5年 |
TMはコルテバ・アグリサイエンスならびにその関連会社商標
製品の特長
- イネ科と広葉雑草との間に選択性があり、広葉雑草に高い効果を示します。
- ホルモン型、吸収移行型の除草剤で、難防除の多年生・宿根性の広葉雑草にも強い殺草効果があります。
- 雑草の茎葉から吸収され体内を移行し、その生理機能を阻害して枯死させます。
- 散布翌日頃から茎葉に捻転現象がみられ、遅くとも10~15日後には殺草効果が現れます。
適用雑草木と使用方法
作物名
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適用場所
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適用雑草木名
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使用時期
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薬量または希釈倍数
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使用液量
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使用方法
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総使用回数 ※
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日本芝
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―
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一年生広葉雑草
クローバー、チドメグサ等
の多年生広葉雑草
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雑草生育期
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200~600mL/10a
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150~200L/10a
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雑草茎葉散布
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3回以内
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樹木等
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公園、庭園、
堤とう、
駐車場、道路、
運動場、宅地、
のり面等
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一年生広葉雑草
多年生広葉雑草
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500~1000mL/10a
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200~250L/10a
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植栽地を除く
樹木等の
周辺地に
雑草茎葉散布
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ニセアカシア
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3~9月
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20倍
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10~20mL /株径10cm
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切株処理
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2回以内
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3倍
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3mL /樹径8~9cm
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立木処理
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すぎ (下刈り)・
ひのき (下刈り)
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―
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落葉雑かん木
一年生広葉雑草
多年生広葉雑草、クズ
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雑草木の新葉
展開後~生育期
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350mL/10a
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30L/10a
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雑草木茎葉 散布
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林木
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造林地
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雑かん木
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4月~10月
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10~15倍
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45mL/株径15cm
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切株処理
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クズ
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25倍
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10~20mL /株径3~5cm
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11月~5月
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3倍
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1mL/株
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株頭処理
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クズ・フジ等のつる類
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4月~10月
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2~3倍
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0.5~2mL /株径2~5cm
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つる切り処理
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ニセアカシア
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3~9月
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20倍
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10~20mL /株径10cm
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切株処理
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3倍
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3mL /樹径8~9cm
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立木処理
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※本剤及びトリクロピルを含む農薬の総使用回数
効果薬害等の注意
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 使用の際は展着剤を加用してください。
- イネ科雑草には効果がないので、イネ科雑草の多い所では使用しないでください。広葉雑草の中、オオバコ、スイバなどには効果が劣るので、それらの優占する所での使用はさけてください。また、カタバミにも効果が不十分な場合があるので、カタバミの多い所では所定の範囲で多めの薬量で使用してください。
- 草花、植木等周辺の植物には薬害を生じるおそれがあるので、かからないように注意して散布してください。
- 散布後の降雨は効果を減少させるので、天候を見定めてから散布してください。降雨後に散布する場合は、雑草が乾いてから散布してください。
- 金属腐蝕性があるので、散布器具や薬液の調製に使用した容器等は使用後直ちに水で十分洗ってください。
- 使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
日本芝に使用する場合は下記の項目に注意してください
- ターフを形成した日本芝に使用し、西洋芝では薬害を生じるので使用しないでください。
- 雑草発生前から発生初期の処理では効果が劣るので、雑草が生え揃った後の雑草生育期に散布してください。
- 本剤の処理により、黄変等の薬害を生じることがありますが、やがて回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。ただし、夏期高温時や芝の生育が劣っている場合には黄変の程度が大きくなるので十分注意してください。
公園、堤とう等で使用する場合は下記の項目に注意してください。
- 激しい降雨の予想される場合は使用をさけてください。
- 散布薬液の飛散あるいは流出によって有用植物に薬害が生じないよう十分に注意してください。
- 水源池等に飛散、流入しないように十分に注意してください。
- 散布薬液の飛散によって自動車やカラートタンの塗装等へ影響を与えないよう、散布地域の選定に注意し、散布区域の諸物件に十分留意してください。
すぎ、ひのき(下刈り)に使用する場合は下記の項目に注意してください。
- 落葉雑かん木に使用する場合、1.5m以上のものに対しては効果が劣るので1.5m以下の時期に使用してください。また、ムラサキシキブ、リョウブ、クロモジには効果が劣るので、それらの優占するところでは使用しないでください。
- 造林木に直接かかると薬害を生じるおそれがあるので、かからないように散布してください。
造林地、樹木等に使用する場合は下記の項目に注意してください。
- 雑かん木およびニセアカシアの切株処理に使用する場合、株の側面にナタ等で傷をつけてから、切り口および側面に薬液が十分付着するように散布してください。
- クズの株頭処理に使用する場合は、株際よりつるを切断した切り口に薬液が十分付着するように処理してください。
- クズ・フジ等つる類のつる切処理に使用する場合は、1~3ヵ所ナタ等でつるに傷をつけてから、切り口に薬液が十分付着するように処理してください。
- ニセアカシアの立木処理に使用する場合、幹の周囲に切れ目なく切傷をつけてから、その部分に薬液が十分付着するように処理してください。
安全使用上の注意
- 誤飲などのないように注意してください。
- 原液は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時および立木、切り株等の処理の際には保護メガネを着用し、薬剤が眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 皮膚に対して刺激性があるので、皮膚に付着しないように注意してください。付着した場合は直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。
- 公園、堤とう等で使用する際には、小児や散布に関係のないものが作業現場に近づかないよう配慮するとともに居住者、通行人、家畜などに被害を及ぼさないよう留意してください。また、散布後少なくともその当日は散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札をたてるなど配慮をしてください。
- 使用残りの薬剤は、必ず安全な場所に保管してください。
- 危険物第四類第二石油類に属するので、火気には十分注意してください。
- 密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して冷涼な所に保管してください。