みどりをまもるはなし
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こうれい か   か そ か                     はんしょくりょく高齢化や過疎化によって里山が放置され、繁殖力                     うの強いクズなどの雑草に埋めつくされる事態が起                                  せいそくいききています。これにより里山特有の生物生息域がしょうめつ                             こうずい ひ がい消滅するとともに、保水力の低下による洪水被害   どしゃ くずや土砂崩れなどのリスクが高まっています。その                 さえぎ太陽光発電所における雑草里山での抑草剤散布水力発電所や火力発電所をバックアップする設備として、各地で設置される太陽光発電所。その発電     さまた                        効率を妨げているのが、パネルへの日光を遮るよう     しげ                             まに生い茂る雑草です。また、つる性の植物が巻きつ         ろうでん  こ しょうくと機器の漏電や故障リスクが生じます。これら雑               か  はら         のぞ草やつる性植物を刈り払い機で取り除くと、飛び石          きずがパネルを傷つけたり送電ケーブルを切断したりするため、「抑草剤」での管理が行われています。対応として欠かせないのが、「抑草剤」の散布です。草刈りの作業労力を軽減するとともに、里山の景観を保ちながら野生生物の生息域を守ることができます。33里山を守ることは、日本らしい景観と生物を守ることでもあります。太陽光発電所の発電効率低下を日光を遮る雑草が、招いています。

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